ある日2

ある日。

いつものように出勤。今日は道が混んでいないと思ってずっと目をつむっていたら、いつのまにか途中で大渋滞となったようだ。車が全然、動いていない。時計はチクタクと進む。遅刻するかな、間に合うかなと思いながら沿道を眺めていると、確か先日まではモノトーンだったはずのドイツ大使館前のクマの銅像が、原色に塗り分けられている。何かお祭りがあるのか。ベルリンの壁の記念日に向けてなのか。もう10月になれば、一年も終わる。空が高くなって、秋の気配が漂っている。

 

今週のお題「読書の秋」

『シャイニング』スティーブン・キング。真夏に読んだときでさえ、背筋が凍るような思いをして、後ろを振り返ることすら出来なくなってしまった。冬に読めば、暖房が効いた部屋でも閉塞感は一層に増し、怖くて読めないのではないか。秋だったらどうだろう。ものがなしさが感じられて、恐怖は薄まるだろうか。